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よくあるお悩み FAQ

フッ素でむし歯予防 それだけじゃまだ足りない?

子どものむし歯予防には、フッ素が有効です。フッ素には歯と強くする効果が期待できるため、毎日フッ素入り歯磨き粉を使用している方がほとんどかと思います。けれども、子どもの歯は大人の歯よりもむし歯のリスクが高く、フッ素入り歯磨き粉の使用だけでは予防効果も不十分であると言わざるを得ません。そこで今回は、子どものむし歯予防を徹底する上で必要になることをわかりやすく解説します。

歯科医院で受けるフッ素塗布はおすすめ

歯科院では、フッ化物の歯面塗布という、予防処置を受けることができます。いわゆるフッ素塗布では、高濃度のフッ化物が配合されたジェルを用いることから、極めて高いむし歯予防効果が得られます。

市販の歯磨き粉は、配合できるフッ化物濃度の上限が1500ppmに設定されていますが、歯科医師や歯科衛生士が取り扱うフッ化物ジェルは、フッ素濃度が9000ppmとなっています。単純計算でも、6倍の濃度のフッ素を作用させることができるのです。これはむし歯予防において、有利に働きます。

フッ素でむし歯を予防できるのはなぜ?

フッ素にむし歯予防効果があることは誰もが知っていますが、どのようにしてむし歯を予防するのかは、詳しく知らない人も多いことでしょう。

歯の再石灰化を促す

私たちの歯は、歯質が溶ける「脱灰(だっかい)」と溶けた歯質が修復される「再石灰化(さいせっかいか)」という2つの現象が絶えず起こっています。このバランスが崩れると、歯に穴があき、むし歯を発生させます。フッ素には、歯質を修復する再石灰化を促す作用が期待できることから、むし歯予防に寄与します。

強い歯に作り変える

歯質は、ハイドロキシアパタイトと呼ばれる物質で構成されています。具体的には「リン酸カルシウム」と呼ばれるもので、歯や骨の大半を占める物質です。再石灰化が起こる際、すぐ近くにフッ素があると、フルオロアパタイトという構造に作り変えられることがわかっています。フルオロアパタイトは、ハイドロキシアパタイトよりも酸に対する抵抗性が高いため、より一層、むし歯にかかりにくい歯を作ることができるのです。

むし歯菌の活動を抑える

フッ素には、むし歯菌の活動を抑える作用も期待できます。むし歯菌の繁殖や酸の産生がフッ素によって抑制されるので、むし歯リスクも自ずと減少します。

フッ素だけじゃむし歯は予防しきれない?

上述したように。フッ素はむし歯を予防する上で欠かすことのできない物質です。フッ素入り歯磨き粉の活用や、フッ化物の歯面塗布は継続的に行っていきましょう。ただ、フッ素だけに頼っていると、子どものむし歯は予防しきれません。なぜなら、大人の歯よりもむし歯リスクが高くなっているからです。

子どもの歯は未成熟

子どもの身体は、どの部位においても大人より未成熟ですよね。それは歯も例外ではありません。完全に萌出した乳歯は、一見すると一人前の歯のように見えますが、まだまだ石灰化が不完全であったりするのです。つまり、酸に対する抵抗力が低いため、大人の歯よりもむし歯にかかりやすくなっています。

乳歯は永久歯の半分の厚みしかない

乳歯は永久歯と同様、外側をエナメル質、内側を象牙質が覆っています。その構成は共通しているのですが、厚みは永久歯の半分しかありません。乳歯がむし歯になるとあっという間に進行するのはそのためです。

歯並びが安定しない

乳歯はいずれ永久歯へと生え変わるため、歯列内に不自然なすき間が生じることが多いです。また、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期は、大きさの異なる歯が入り乱れることから、歯並びが安定せず、清掃性が悪くなります。これもまた子どもがむし歯になりやすい理由のひとつといえます。

フッ素以外に行うべき予防処置

子どもはただでさえむし歯になりやすいのですから、予防処置も徹底する必要があります。具体的には、以下に挙げる取り組みを実施していきましょう。

正しい歯磨きの方法を身に付ける

むし歯予防で最も重要となるのは、毎日の歯磨きです。歯科医院でブラッシング指導を受けて、正しい歯磨き習慣を身に付けましょう。

親御さまによる仕上げ磨き

お子さまがひとり磨きを始めた当初はもちろん、適切なブラッシングをきちんと実施できるようになるまでは、親御さまによる仕上げ磨きを行ってあげてください。

歯のクリーニング

ひとり磨きや仕上げ磨きをしっかり行っても、取り残してしまう汚れは必ずあります。ステインやバイオフィルム、歯石などがわかりやすい例で、それらは歯科医院で受ける歯のクリーニングで一掃できます。

定期検診を受ける

定期的な歯科検診を受けることも子どものむし歯予防には重要です。お子さまのお口の中は日々、劇的に変化することから、数ヶ月に1回、歯医者さんにチェックしてもらった方が安全です。

シーラントで清掃性を高める

小児歯科では、シーラント充填と呼ばれる方法で、むし歯の予防効果を高めることができます。子どもの奥歯や生えたばかりの永久歯には、噛む部分に複雑な溝があります。それをレジンなどのプラスチック材料で埋めるのがシーラントです。奥歯の溝に汚れが溜まりにくくなり、むし歯リスクも低下します。

まとめ

このように、子どものむし歯を効率く良く予防するためには、フッ素に加えて、歯のクリーニングやシーラント、定期検診なども受ける必要があります。お子さまのむし歯をしっかり予防したい場合は、いつでも当院までご相談ください。

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